強い癖のお客様
2014年5月の31日に他店にて縮毛矯正をかけたと言う日進市からのお客様。名古屋商科大学の2年の男性の方でした。
毛先がクルクルしてとても縮毛矯正を1ヶ月前にした状態ではありませんでした。中間部はバサバサ状態のご自分の生まれついてのくせ毛でした。
それでも縮毛矯正を過去に2回ほど同じ美容室でかけているのでところどころ縮毛矯正がかかっている状態が垣間見れます。
『今回で縮毛矯正は何回目になりますか?』私は、問いかけました。『今回で3回めです。』というお客様の返事に対して私は、『縮毛矯正を綺麗にかけて直毛にしてカッコ良いカットスタイルをしましょう』とお話をさせていただきました。
お客様は『どんなヘアースタイルがいいのか判りませんので宜しくお願い致します。』と言ってきました。私は、『かしこまりました。それでは、本物の縮毛矯正をかければ癖が取れますのでどのようなヘアースタイルも可能になりますから、縮毛矯正をかけている間、ヘアーカタログでスタイルを探しましょう。どんなヘアースタイルでも可能ですのでご遠慮無くお申し付けください』
くせ毛の強いお客様は、本当は流行のヘアースタイルに憧れを持っていらっしゃるのですが、そのようなヘアースタイルを言っても無理に決まっているという既成概念を自分で作ってしまっていますので非常に可哀想であります。
私は、お話はそれくらいにしてヘアースタイルを決めるようにどんなヘアースタイルにも大丈夫な縮毛矯正をかけますから、このあたりの最新のヘアースタイルをしましょうと言って大雑把に示して縮毛矯正の施術に入りました。
薬剤は、中性縮毛矯正剤+酸性矯正剤を特殊比率で混合させ根本1センチを開けて塗布しました。
勿論、毛先は状態を見てつけたり、抜いたりを繰り返して塗布をします。
考え方は、カウンセリング内容から生まれて初めての縮毛矯正を2回ココ4ヶ月の間にかけている。初めてかけた時は綺麗にまっすぐになったが2回目がこのような状態ということで私のところに現れたというわけです。
2回めは1回めに成功した部分にストレートをかけてしまったので変なパーマがかかってしまった状態になっている。でもこれでよかったのです。限界を超えて髪の毛がビビリングを起こしてしまっていたら爆発状態のヘアースタイルになってしまっていたでしょうから。
ということは新生毛は1センチしかありませんのでこのくせ毛は、縮毛矯正で作ってしまったビビリング状態1歩手前の相当危険な毛髪状態であることが予想されました。
15分放置して、目視で確認をして流してヘアーアイロンをかけて2液付をして20分放置、そしてシャンプー台で流して乾かしました。
その後お客様と打ち合わせをしていたカットをして手で揉みながらドライヤーで形を付けてセッティングです。
私、『クセの強い方は、まずクセを完璧にとってその人のあるべき直毛に変えてしまえば、カットをしてなりたいヘアースタイルに簡単にセットできるようになるはずです。』と教えてあげました。
それでサラサラになった髪の毛を見せてあげたらお客様は大喜びをしていました。それから手で髪の毛を掴みながらセットして髪の毛の間に空気感を持たせて、スプレーで
形を整えながら目指すヘアースタイルを創る方法を説明いたしました。
出来上がりは満足したカットスタイルになりました。
18時30分から初めて終わったのが22時20分でした。おつかれさまでしてた。ありがとうございます。もうこれで数ヶ月は自分がくせ毛であることを忘れて色々なヘアースタイルをスタイリング剤をつけて楽しむことができるでしょう。
大学の2年生ですので、毛染めを楽しめるのは今が一番良い時です。4年生になると就活があるので毛染めはできなくなりますよと教えてあげました。
劣等感の無くなったお客様の大変身がこれから益々楽しみです。
テリー・飯沼
タグ:縮毛矯正