髪は女の命といいます。

The stunning Caroline

今から約30年程前でしょうか、カットで来店して頂いていたお客様で、外科医の先生がいらっしゃいました。

その医師の方はその後まもなく、中川区の大当郎橋の側で大きな外科医院を開業なさいましたが、大学の医学部に在学中からズーッとカットで来店して下さいまして、その医師の佐藤士郎先生の頭の形や髪の毛のクセやはえ方の状態先生の好きなカットの仕方まで今でもハッキリと覚えています。

先生の背丈は、185センチくらいで端正なお顔立ちで、アメリカンフットボールとスキューバダイビングに打ち込むスポーツマンでメチャメチャカッコ良い医師でした。誰に似ていると言われるなら、ロンドンオリンピックのミドル級ボクシングで金メダルを取りプロに転向して、世界チャンピオンにまっしぐらの村田諒太を3倍ぐらいかっこ良くしたぐらいです。

ある日、先生とのカット中での会話で、私は何気なく『先生、医者は何故、外科なら外科、内科なら内科とそれ専門になるのでしょう?全部の科目をやりこなせばヨイのに』と聞いたのでした。ホントに、フッと出た感じで何気なくという言葉がピッタリと当てはまる感じでした。

その時の、先生の返事に私は衝撃を受けました。『医師は一つのことを勉強するだけでも一生かかるからです。』

うわーっそうなんですね。私は言葉を発することができませんでした。

『一つのことを勉強するだけで一生かかる』・・・。そうですよね。医師は人間の命に関わる職業ですからその通りですね。

でも、髪は女の命と言うじゃな~い。(ギター侍・チト古いかも)そんなに大切な髪の毛をお預かりするのに美容師は何でもできなくてはいけない。こんなことがキッカケでその時から、『オールマイティーな美容師』この常識は違うんじゃないか、自分も縮毛矯正一本にこれからの人生を捧げようと考え始めるようになりました。

何故縮毛矯正なのか、それは一番危険な仕事だからです。それに、当時は非常に難しい仕事と感じていました。今でも縮毛矯正は難しい仕事にはかわりがありません。

私の美容師としての生き方を変えた出来事はそんな感じでした。それから、私は縮毛矯正の研究にのめり込んでいくことになるのですが、当時縮毛矯正に打ち込み始めた美容師は日本中に何人かいたのですね。それは、それから後に判明することになります。

私は、こう思います。何でもできると言っているのは本当は何にもできませんと言っていると同じことの意味だと。我々のような技術職がなんでもできるようになるわけがありません。

美容師の世界でも、何でもできる美容師を目指すのは何にもできない美容師を目指すと同じであると早く気がついて欲しいです。

そこまで、追求する必要はないとおっしゃる美容師さんもいらっしゃるのは事実ですのでそれはそれでヨイのであって、どこの美容室も同じでなければならないということはございませんので軽くスルーしていただければ幸いです。

 

縮毛矯正に、人生を賭けた縮毛矯正美容師だけが勝ち残った美容室

ストレートイズム

photo by: fotosiamo

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