髪が良くなる縮毛矯正。
例えば、どこかの美容薬品メーカーが新製品の縮毛矯正の薬剤を発表したとします。
または、パーマでも良いですし、毛染めでも構いません。
まずは、仲介業者のディーラーが、メーカーの説明会に参加を致します。
大げさなキャッチコピーや効果効能や、あるいはこの薬剤で縮毛矯正をかければ傷んでいる毛もだんだん良くなっていくなどと適当な事が説明会でのパンフレットに書いてあります。
なぜ、髪が縮毛矯正をかけているうちにだんだん良くなるのかの説明は、髪のために良い・髪の毛を良くする成分が入っているから嘘でもなんでもないとのことです。
髪を良くすると科学的に証明されている成分だから、その成分を配合した縮毛矯正剤だから髪の毛が良くなる。
なるほど~凄い薬剤ですね。
【添付してある写真を見ると、笑えるぐらい髪の毛が光ってます。気持ちが悪いです。あんな人、ビッカビカに髪の毛が光ってる人、町を歩いてません。タレントさん・女優さんでもいません】
理屈的には通るみたいですけど、本当はこれは間違いなんです。
この部分は、髪の毛をまず傷ませない事が大事で艶を出すことも大事です。これは薬剤も大事ですが美容師の経験が必要なんです。
試行錯誤に裏付けされた経験が要るのです。
メーカーも、ディーラーも営業マンも化学者も薬剤師もコピーライターも立ち入ることの出来ない技術の世界での話なんです。
シッカリ勉強してきたディーラーの営業マンが、理論だけはシッカリ丸暗記です。
自分の担当の美容室に出向いて、新製品の縮毛矯正剤がでました。今までの薬剤とは違って髪の毛がよみがえるそうです。と、パンフレットを持って、今度、新薬の説明会を行いますからと美容師を集めることをします。
やる気満々の勉強家の若くてエネルギーに満ち溢れた美容師さんは真っ先に講習会に参加することでしょう。
美容師は、ディーラーを信頼していますので、簡単に信じ込んでしまいます。
まだ、検証もしていないのに凄い薬剤が出たと胸をワクワクさせているでしょう。
やる気満々の若手美容師は、ディーラーからもらったパンフレットのキャッチコピーをそのまま宣伝に、例えばホットペッパーに使ったりします。
まだ、検証もしていないのに、素人の営業マンの言葉を信じこみ。キャッチコピーは大メーカーの広告代理店のコピーライターが、脳みそを絞って考えだした新しい言葉をそのまま使うことになります。
ココでよく考えて下さい。よーく考えて下さい。宣伝文句を考えた、コピーライターもディーラーの営業マンも美容師ではありません。
技術のことは何も解っていないド素人です。ド素人の伝言ゲームをプロの美容師が信じこんで直ぐ宣伝にそのままの写真や宣伝文句を使うのです。
美容師は新薬を使ってのリハーサルはさっと流す程度、お金を頂いてお客様の頭で検証や練習が始まります。
メーカーも薬剤だけより、機械もつけたほうがもっともらしいし、高料金を請求できるということで様々な機械を出してきます。
そうだ、開発者は美容師が良いではないかなどと最近のメーカーは手のこんだことをしてきます。
新しい薬剤と新しい機械、使いこなすのに何人のお客様のお金をもらっての実験が必要なのでしょうか?
取り敢えず、美容師は機械と薬剤のセットを20万円で仕入れたとします。
美容師は元を取り戻すために必死に頑張ることでしょう。
お客様も、まさかホットペッパーに出ていたのだから新製品のそんな実験台にされるとは夢にも思いません。
だけど、よーく考えて下さい。新製品ですよ。新製品を使う美容師さんは勉強したばかりです。
その薬剤を使って、かけるたびに髪の毛が良くなっていく、髪の毛がビカビカ異様にに光る。まさか、低画素数のカメラで撮ってあるのでフラッシュが反射してしまいビッカビッカ光って見えるということなど、プロのカメラマンでもないから殆どの人がその写真を信用してしまいます。
素晴らしい薬剤をシッカリ使い込んで、その髪の毛の最適な軟化でアイロン操作をすることが綺麗な縮毛矯正には必要です。
勿論、アイロンの温度も髪質によって変えていく事も忘れないで下さい。
仕上がりの動画です。
乾かしただけです。
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